交通事故被害の示談方法
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外国人の逸失利益の算定について

post on 2016/09/02

外国人が日本で交通事故に巻き込まれて死傷した場合、当該外国人の逸失利益の算定はどのように考えればいいのでしょうか。

交通事故の被害者が外国人の場合、当該外国人は加害者に対して損害賠償請求を求めることができます。その際、損害の1つとして、逸失利益を算定することになります。そして、逸失利益の算定は、外国人のおかれている状況に応じて変わります。具体的には、逸失利益算定の基礎収入について、永住外国人であれば、日本人と同様に考え、日本での収入(賃金センサスなど)をベースに算定されます。また、在留資格なく日本で就労していない外国人の場合、母国での収入をベースとして考えることになります。さらに、裁判で争われたケースに、短期在留資格で不法就労していた外国人がけがをして後遺症を負い、逸失利益の算定が争われたケースがあります。このケースについて、判例は、日本での就労が予想される期間については日本での収入を基礎とし、その後については想定される出国先での収入等を考慮すべきとしました。

このように、外国人であっても、逸失利益の算定のベースとなる基礎収入について、外国人の状況に応じて細かく定められていることが分かります。もし、交通事故の被害者が外国人である場合、ケースによっては逸失利益の算定で母国の賃金等を基準となる場合もあることを押さえておく必要があります。また、逸失利益の算定については、判例や裁判例によって基準が決まる場合もあります。そのため、逸失利益の算定や金額で疑問があれば、法律の専門家である弁護士に相談することを勧めます。